グラフツール、今の職場に来るまでは一切使ったことがありませんでした。最初の印象は「何て使いにくいの!」でした。今もその印象はあまり変わりません…バージョンが上がっても使い勝手が変わらないあたり、あまり需要が多い機能ではないのかなと思っています。
ただ、年数回ですが仕事で必要なので試行錯誤した結果の、現状の私の使い方を記載しておきます。
①グラフツールの特徴(欠点)
②グラフツールで棒グラフを描く
③グラフツールで複合グラフを描く
までを書こうと思っています。
私が作りたいのは上のようなごくシンプルなグラフなので、複雑な仕上がりのグラフの作り方には参考にならないかもしれません。作るようになれば、また書きたいと思います。
グラフツールで作ったグラフの特徴・欠点
- グラフはグループ化されたオブジェクトで作成されている。解除するとグラフとしては機能しなくなる。
- 選択ツールで選択してもバウンディングボックスが表示されない
- 変形パネルでサイズが表示されない
- グラフ作成後のサイズ変更が難しい(対処法あり)
- 正確なサイズでの作成が難しい
- グラフの細かな部分の処理が雑。
- グループ化を解除しないとグラフ内文字はアウトライン化できない
- 複合グラフの設定が難しく、エラーも多い。
グラフツールでグラフを作るメリット
- グラフ情報を保ったままでもある程度自由な編集ができる。
- エクセルのデータを持ってきて貼るよりも少ないパスで仕上がりがきれい。
グラフはオブジェクトで出来ているので、それぞれを少し離したりや色を変えたりなどは案外自由に動かせます。
エクセルデータをイラストレーターに貼付けると、パスがアウトライン化されるので無駄にパスが増えて私は好きではありません。
セルでの編集もエクセルに戻らないといけないということもあって、イラストレーター上で完結できるのなら簡単なグラフを描くだけであればグラフツールでいいかな、と思っています。
でもあまりメリット無いですね・・
エクセルデータをイラストレーターに貼付けると、パスがアウトライン化されるので無駄にパスが増えて私は好きではありません。
セルでの編集もエクセルに戻らないといけないということもあって、イラストレーター上で完結できるのなら簡単なグラフを描くだけであればグラフツールでいいかな、と思っています。
でもあまりメリット無いですね・・
特徴について少し詳しく書きます。
1.グラフはグループ化されたオブジェクトで作成されている。解除するとグラフとしては機能しなくなる。
グラフツールで出来ているグラフは、グループ化された線や塗りのオブジェクトで出来ています。
グラフとしての設定パネルや、Excelのような入力セルなどが一通りあり、円や折れ線などグラフの種類も選べます。あまり性能は良くありません。
グループ化されていることでグラフとしての機能を保っているようなので、グループを解除すると上記のようなグラフとしての機能は使えなくなります。
グループの解除をしようとすると警告表示が出ます。
解除すると通常オブジェクトになるので見た目の編集は色々できるのですが、上の図ようなセルでの入力などは出来なくなります。グループを解除する前にコピーを残しておくことをおすすめします。
解除すると通常オブジェクトになるので見た目の編集は色々できるのですが、上の図ようなセルでの入力などは出来なくなります。グループを解除する前にコピーを残しておくことをおすすめします。
2.バウンディングボックスが表示されない
3.変形パネルでサイズが表示されない
4.グラフ作成後のサイズ変更が難しい(対処法あり)

グラフは選択ツールで選択してもバウンディングボックスが表示されず、変形パネルにもサイズが表示されません。なので、選択しているグラフのサイズもわからない上に通常のオブジェクトのように選択ツールでの拡大縮小も出来ません。
でも実は拡大縮小ツールでは拡大縮小が可能です。

グラフを選択時に拡大縮小ツールをダブルクリックして拡大縮小ダイアログを表示させて、拡大縮小率を入力します。
80%に縮小しました。
パーセンテージでしか入力できないので半端な数字でしか拡大縮小できませんが、全く出来ないよりましだと思います。
5.正確なサイズでの作成が難しい
グラフを作る時は2つの方法があります。
グラフツールを選択して
①任意のサイズにドラッグする
②ダイアログを出して数値指定する
①のドラッグして作る方法はオススメしません。
4に書いたように、後からのサイズ変更ができないため思うようには作れません。
②のダイアログもあまり思うようにいかないのですが、これしかないのでこれで作っています。
実は、②のダイアログでサイズを指定して作成すると、なんだか指定したサイズと違うのです。明らかに大きいです。
グループ化を解除してグラフのサイズを確かめてみたところ、座標の数字を含めたグラフ全体のサイズ(オレンジ)ではなく、軸の内側のサイズ(黄色)がほぼ指定サイズと等しいようです。
指定サイズ/60mm×H49mm → 軸の内側のサイズ/59.294×49.294
サイズを指定する時は、座標の入る場所(オレンジ)を考えて入力しないといけないようです。あらかじめ座標が入ることを想定した枠などを用意しておくと良いのかもしれません。後から複合グラフにする時は右側にも座標のスペースが必要なので注意。
6.グラフの細かな部分の処理が雑。
角がギザギザになっていたり、軸が棒グラフの後ろにあったりで、細かいけど気になる雑さ・・
アウトライン表示で見ると全てエッジが合っていてきれいなんですけど、線幅が付くとこんな残念な感じになります。角をつなげたり、軸を前面に持ってくるにはグループ化を解除するか、前面にパーツをコピーして処理しないといけません。

7.グループ化を解除しないとグラフ内文字はアウトライン化できない
グラフはグループ化を解除する前に「アウトラインを作成」をしても、グラフ機能で作成されている凡例や座標はアウトライン化されません。
下の図は左がグループ解除していないもの、右が解除したものです。両方を選択してアウトライン化を実行しましたが、グループを解除していないほうはアウトライン化されていません。
アウトライン化して入稿する時などは注意が必要です。
8.複合グラフの設定が難しく、エラーも多い。
下の図は左がグループ解除していないもの、右が解除したものです。両方を選択してアウトライン化を実行しましたが、グループを解除していないほうはアウトライン化されていません。
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