2013年6月14日金曜日

Ai_内側描画と絵筆ブラシ

内側描画と絵筆ブラシをちゃんと使ってみたので感想です。



クラウドに完全移行しようとしているのにとても今更なんですが、
CS5から実装された内側描画と絵筆ブラシを今更ちゃんと使ってみたら絵を描くには効果的だった!ので残しておきます。

今回ほとんど初めて使いました・・
この機能、知ってはいたんですがDTPの実務では必要性を感じていませんでした。
なので全然使っていなかったんですが絵を描くにはなかなか便利です。

というのは、CS4以前の機能だとちょっとした色の変化やニュアンスをつけるのがなかなか難しかったのですが、内側描画ツールと絵筆ブラシを使うとけっこう楽にできるんです。
それでいてベクターデータ!
イラストレーターから入ってイラストレーターばかり使ってきたのでベクターが大好きです。フォトショップも使いますけど、ベクターだと嬉しい。

イラストレーターはベクターのパスで描かれているので、ゆがみやひずみの無い滑らかな線が描けます。
ロゴやキャラクターを描くときはそれでいいんですが、ナチュラルなテイストを出しつつ描きたいときはそれが邪魔になってしまうことがあります。

パスを細かく切って描けば、グラデーションメッシュを使って描けば、不透明マスクを使えば、画像を利用しつつ描けば…リアルな絵や、滑らかな絵も描けます。
ですが、作る時間もかかればデータ量も保存時間もすごいことになるのでちょちょっと描きたい私には現実的ではない、と思ってます。
あと、イラストレーター特有のペッタリ感が私にはうまく扱えなくてけっこう苦手です。
でもベクターデータがいいんです…

なので今まで私が使っていたのは、全体に効果のラフを細かくかける、鉛筆風のブラシで輪郭を描く、という方法でした。
けっこうよく見かける方法だと思います。

でも、これだと特定の場所に絵の具で塗ったようなちょっとした色の変化やニュアンスを出すことができません。

それが、今回の内側描画と絵筆ブラシを利用すると思いのほか簡単に下のようなニュアンスを追加できるようになりました。
頬や体の一部に赤みや光の部分を作ってます。




腕の赤みだと、腕を内側描画モードに指定して絵筆ブラシで任意の場所へ色を塗るようにくるくると描いています。
内側描画モードに指定するとその単体オブジェクトに対して点線の括弧がつきます。
この状態で指定オブジェクトにかかる位置にオブジェクトを作成するとクリッピングマスクをかけたような効果が得られます。




クリッピングマスクと同じのように感じられるかもしれませんが、
内側描画モードはマスク専用のオブジェクトを用意する必要がありません。
また、マスクの役目をするオブジェクトは塗りや線のある状態で内側描画モードを設定しても、設定後もその塗りや線の属性を失いません。

これは、絵などの複雑なオブジェクトを作成する時にはとても重要になってきます。
アピアランスで文字オブジェクトを重ねなくてもフチ付き文字が作れるようになってすごく楽になったように、マスクオブジェクトも無駄に重ねなくて済むとずいぶん楽になるからです。修正に強くもなります。




最終的に画像にするのであればフォトショップでもいいのだとは思いますが、修正の容易さからベクターがやはり好きです。
絵筆ブラシも出力のとき処理が大変なのかなとは思いますが・・絵を描くには良いのではないでしょうか??
みなさん使ってますか??

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