2013年3月2日土曜日

Ai_線にグラデやパターンを適用できることが判明_〜CS5.5

衝撃・・イラストレーターCS3〜CS5までのバージョンでも線に擬似的にグラデーションやパターンが適用できることに気付きました。



イラストレーターの線にはグラデーションが適用できない、グラデーションを使うにはパスのアウトライン化をしよう!というのが常識でした。
CS6から線グラデの機能が追加され線にグラデーションを適用できるようになりましたが、あいにく手持ちがCS5なので今まで使ったことがありません。

でも、今日、擬似的にではありますがCS5以前のバージョンでも線グラデーションが適用できることに気付きました。
ツイッターでご報告したところ、CS3〜CS6で同じことができることを確認していただけました。CS2以前のバージョンでも使えるかも!試してみてできたらぜひ教えてください!
CS6の線グラデーションのような使い方はできないかもしれませんが、使いようによっては線グラデより使えるかもしれません。


作り方

①塗りのあるオープンパスに 効果>パス>パスのオフセット を適用

以上です。

オフセット値が線の太さに、塗りが線の塗り部分として適用されます。角の形状で端の形の処理も選べます。すごい。



以下経緯をまとめます。


皆さん、オープンパスにパスのオフセットが適用できることを知っていましたか?
私は全く知りませんでした。

今日の仕事でアピアランスの消去時にミスをして下のようなオブジェクトが現れました。
これ、オープンパスにオフセットを適用するとこうなるようです。

帰宅してから色々試していたのですが、これ、色々適用できるようです。

そして、線なのでアンカーポイントをつかんで移動させれば全部くっついてきます。

何が適用できるのか、試していきます。



ブラシを適用。オフセット後の部分に適用されます。



更に
効果>パスの変形>ラフを適用。
どうやら元の線は一本ではあるものの、オフセット後の2重になっている上下の線は連動していないようです。上と下でそれぞれ違った動きをしていますね。
擬似的に円形のパスになっているのかな。



ブラシを変えてみました



3Dを適用。ブラシに3Dかけるとこんなことになっちゃうんですね!知りませんでした。
ということは・・・!他のエントリができそうです。



なんと、形状に変換もできてしまいました。
念のため言っておきますが、元はオープンパス1本です。



ワープも適用できます。ブラシのまま適用してもブラシを非破壊のまま適用できるようです。


どうやら効果はだいたい適用できそうです。

(パスファインダは試せていません) 
正直ここまでは使いどころがよくわからないですね。



それで驚いたのがここからです。

パスのオフセットを適用していると、塗りに適用できます。

塗りなので、通常の塗りにできることなら何でもできるようです。線が無い状態でも線に適用できてしまうのが不思議な感じです。

パターンを適用したり



塗りを増やしてグラデーションを適用したり・・
上に透明グラデをどんどん追加していってもOKですね。


グラデーションを適用した場合はグラデーションガイドも表示されますよ!
CS6の線グラデのように線の動きに沿ったグラデはできないのですが、塗りであるぶん、パターンや円形グラデ、透明グラデの重ねがけなどとても自由な表現ができます。




難点は、アピアランスを分割すると使用している効果によって結果がまちまちなこと。

グラデだけならアピアランス分割後はただの塗りになるのですが、フォトショップ効果などを使用しているとアピアランス分割でいきなりラスタライズされることもありました。
オフセット部分にブラシを適用していると「アピアランス分割→ブラシが適用されたパス→拡張されたブラシストローク」の順ではなく、一気に「アピアランス分割→拡張されたブラシストローク」となってしまいます。
結果を試しつつ、使いどころを見極めてみてください。


オープンパス、と強調しましたが、クローズドでもできなくはないようです。ただ、それだとクローズドの塗りをオフセットしてグラデーションを適用したものと結果が変わらないので手間のわりにあまり効果はないかなと思います。


注意!
印刷可能かどうかは保証できません。
入稿時にはアピアランス分割をして、印刷屋さんと相談してください。

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