2013年1月26日土曜日

Ai_修正できる星やギザギザの丸を作る(2/20追記有)

イラストレーターで後から編集可能な星の作り方です。



イラストレーターで星やギザギザの丸など、よく使う場面があると思います。
スターツールでの作成が普通かと思いますが、プレビューが使えないなど、使い勝手が悪いので修正に強いよう、効果で作る方法を考えました。



星の形を作る方法は通常だと、スターツールを使用すると思います。
スターツールでも、

  • 方法①スターツールの状態で画面上でドラッグして描く方法
  • 方法②スターツールのダイアログを表示させ、数値を打ち込んで描く方法

の二つの方法があります。


両方とも欠点があって、

  • 方法①だと、第二半径(星のへこんでいる部分の半径)を指定できない(後からの修正もできない)
  • 方法②だと、プレビューが使えないため、数字は勘で入力しないといけない(後からの修正もできない)

両方とも後からの修正はきかないため、作ってみて気に入らなければまた最初からドラッグしたり、数値を指定したりして作成しないといけません。

例えば、かわいい感じのテイストのときに星の第二半径を大きめにして、星の印象を柔らかくしたいのに、思ったより角が鋭すぎた!作り直したら角がなくなりすぎた!

なんて感じで、なかなか思うようにいきません。
めんどくさいなーと常々思っていました。


なので、今回は3つめの方法として効果を使った描き方をご紹介します。

下のように、角が5つの星は5角形から、ギザギザは丸から作ります。

下の画像の青丸の部分、角のところにポイントが無いのは効果で作成しているからです。
効果なので後からの修正も可能です。

方法③にも欠点はあります。

  • 厳密な数値でのサイズの制御が(できなくはないけど)めんどくさい

ので、大体のサイズでOKな場面でどうぞ。



星(角が5つ)の作り方

多角形ツールで五角形を描き、効果>パスの変形>ジグザグ を適用
「大きさ」は適当な数字を入力し、「折り返し」は1を入力。
ポイントは「直線的に」にチェックで完成!
プレビューがあるので確認しつつ進めてください。

アピアランスパネルのジグザグをクリックして何度でも後から修正できます。
第一半径と第二半径が後から変更できるのが利点です。



ギザギザの丸の作り方

星とほぼ一緒です。
円ツールで円を描き、効果>パスの変形>ジグザグ を適用
「大きさ」、「折り返し」はプレビューを見ながら適当な数字を入力。
ポイントは「直線的に」にチェックで完成!

アピアランスパネルのジグザグをクリックして何度でも後から修正できます。



追記(最下部に後日2/20追記分のスターツールとの比較があります。)

ジグザグのダイアログで入力する「大きさ」と「折り返し」の数値、これがどこを表しているかを知っているとより理解できるかもしれません。

星形を例にすると

大きさ

効果前(五角形)と効果後(星形)のオブジェクトを重ねて五角形の頂点を繋ぐ円を描いたときに、その円から星形のそれぞれ第一半径と第二半径までの距離。
わかりにくいですね…

星形の第一半径(外に飛び出しているほうの角)と第二半径(内にへこんでいるほうの角)のちょうど中間に、五角形の周囲を囲む円があるという状態です。
こちらのほうがわかりやすいでしょうか。

折り返し

五角形のポイントとポイントの間にいくつ折り返しの角を作るか、ということ。
五角形で星形を作る時は、ポイントとポイントの間に内側へ凹む折り返しがひとつできるので、1としています。

なんだかよくわからないですね。
わからなくてもさほど困らないと思います、、(ごめんなさい)細かい説明は時間があるときに。
加筆修正しました。



ちなみに、円からでは5つの頂点の星は作れません。これは円自体が4つのポイントで出来ているからです。ジグザグの効果はポイントを基準に、ポイント間にいくつ折り返しを作るか、という効果なので偶数からは偶数しか作れない、ということです。


7つの角の星を作りたい時は7角形を元に作成することになりますね。
なので今回は偶数と奇数と2種類紹介しました。


校正の時に普通の星の形の修正が入ったりすることは無いかとは思いますが、スタンダードじゃない星の形を作りたいときなどは良いのではと思います。
スターツールより作るのに1段階多く手間がかかるので、私も必要時だけ使っています。

ギザギザはこれで作っておくとずいぶん楽なのでぜひお使いください。
パーツの流用時に力を発揮してくれるのではと思っています。


(2/20追記)スターツールとの違いについてまとめました。


スターツールとの違いについてまとめたので参照ください。
すごく複雑に見えるかもしれませんが、とても単純です。スターツールの考え方からこちらの方法で再現しようとするとわかりにくいかもしれません。
ただの円(多角形)にジグザグかけたら結果的に星型になった!
というような、別物として考えてみてください。





頂点の計算だけはちょっと面倒かもしれませんが、実際は私は計算せずに感覚的に作業していることがほとんどです。
元々がスターツールで「第1半径の倍が実際のサイズで、第1半径−第2半径した5mmがギザギザの部分だから角度緩めかな??」なんて計算するのが面倒!というところからきているので・・修正できるっていいですね!

今回の例は円から作る偶数の星ですが、多角形でも考え方は同じです。


一番最初にスターツールを使ったとき、私はとにかく使いにくいと思ったのですが皆さんはどうでしたか?どっちが第一半径なのかも不明、プレビューは使えない、やり直しは出来ない。その頃からずっともっといい方法、と思っていました。

この方法は頂点の数が奇数の星を作るのは多角形からしか出来ません。
頂点の数が奇数でも出来て、半径も後から変更できる方法があれば、と思っているのですがご存知の方教えてください!

2 件のコメント:

  1. サンデーAiユーザーの根岸と申します。
    詳細かつ配慮の行き届いた解説をありがとうございます。

    返信削除
  2. 根岸さま
    コメントありがとうございます。
    遅くなって申し訳ありません。
    更新も再開したいと思っておりますのでまたご覧ください。

    返信削除

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